社会福祉法人光寿会

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VOICE久門さん(管理栄養士)

久門さん(勤務5年目)
ケアステーションひかり/管理栄養士

 

「生きる力」を引き出す「食」の力を信じて

 

Qこちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください

A以前は保健センターで栄養士として勤務していました。現在はこちらで管理栄養士として働かせていただいています。病院や施設、学校や企業など管理栄養士が活躍する場は数多くありますが、学生時代からずっと将来は「介護施設の管理栄養士になりたい!」という夢がありました。昔からお年寄りの皆さんとお話しすることが大好きで、実家には祖母が同居していました。高齢者の方々と共にある生活は私にとってはごく自然なことで、とても心地が良いものです。管理栄養士として求人を探す中、偶然こちらの施設の情報を目にしました。実際に見学させていただいた際には利用者様との関係だけでなく、職員同士の雰囲気もとても明るく温かな空気感がとても印象的でした。ぜひ私もこちらで働きたいと強く思い、入職させていただきました。

 

Q現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください

Aこちらには約100名ほどの利用者様がいらっしゃいますが、皆さんのお食事を安全に提供することこそが私たち管理栄養士の最大の仕事です。毎日の献立を作成し、委託している給食会社さんと相談しながらさまざまな展開食をご用意します。ご高齢の方は特に急に体調を崩されてしまう方や、もともとの栄養状態があまり芳しくない方もいらっしゃいます。抱える疾患の違いや身体状況によっても必要となる食事は複雑に異なります。一人一人の状態を正しく理解した上で情報収集を行い、その上でその方に合ったお食事をご提供させていただくよう努めています。特に二階は認知症の専門棟になっており、嚥下にお困りの方も少なくありません。そういった方々には嚥下調整食と呼ばれるペーストやゼリー状にした飲み込みやすいお食事をご用意させていただくなどの対応を行っています。とろみをつける調節ひとつをとってみても非常に奥深い世界なんですよ。すべての方においしくお食事を楽しんでいただけるよう、さまざまな工夫を凝らしながらスタッフみんなで奮闘している毎日です。月に一度は委託業者さんとミーティングを行い、お誕生日食や郷土料理を取り入れた献立作りなど行事や季節感を楽しんでいただけるようなメニュー作りを検討しています。

利用者様の栄養状態を把握するために、食事の摂取量や体重、血液データ、褥瘡の有無なども適宜確認してお一人一人の栄養管理評価を行うことも非常に重要な仕事のひとつです。週に一度、他職種の方々も参加いただいての栄養委員会を設けており、意見交換を積極的に行っています。もちろん、利用者様からの直接的な反応やコミュニケーションはとても重要です。実際にお食事されている風景を注意深く観察したり、限られたお食事の時間内ではありますが、利用者様の声に耳を傾ける時間を私たちはとても大切にしています。利用者さんは日々、さまざまなストレスや不安なお気持ちを抱えてお暮しになっていることだと思います。そんなお気持ちに深く寄り添いながらも、お食事をするこの時間だけはぜひ楽しみにしていただき、ほんの少しでも気持ちを上向きにできるお手伝いができればと思います。楽しくお食事を取れているか、食事形態が本当に合っているのかと言った部分にも細かく注目しながら観察を行っています。

また、利用者様への口腔体操指導も私たち管理栄養士が力を入れて行っている取り組みのひとつです。食前の顔のマッサージや頬、首、舌の運動、声を出す運動なども口の動きや全体の筋力を引き上げるためにはとても有効です。末永くお食事を楽しんでいただけるためにもこういった活動にももっと力を入れたいと考えています。

 

Qこの仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

Aやはり何といっても利用者様に「おいしい」と言っていただけるときが一番ですね!おいしく食べていただけるように、味付けや調理方法、盛り付けなどの工夫を重ねていますが、そういったこだわりがうまく利用者様に届いてご満足いただいた表情で食べていただけているときなどは特にこの仕事の大きなやりがいを感じます。なかなか食事が取れない方も少しでも口に運んでいただけるようなお食事をひとつでも多く提供できたらいいですね。利用者様とお話しさせていただく中でリクエストをいただくこともありますね。「食べたい!」という気持ちはやはり生きる力を支える源ですから、そういった気持ちを一人でも多くの方に感じていただけるようこれからも努力していきたいと思います。

 

Qこの仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A以前の自分に比べるとひとつひとつの物事に対して深く考える癖が身に付いたように思います。例えば、利用者様がお食事されている姿を何気なく観察する際にも、「この方の好きなものはこれかな?」などとあれこれと思いを巡らせながら「じゃあ、次はこれを試してみようかな」といった前向きな考え方に自然と転換できるような自分になりましたね。

 

Qこれからの目標や達成してみたいことはありますか?

A栄養士から管理栄養士という立場にステップアップしてみて、必要とされる専門的知識のレベルもぐっと高まったことを実感しています。勉強会や展示会といった学びの場にも積極的に参加して、最新情報を仕入れながら利用者様のもとにお届けできるようにこれからももっと努力したいですね。

「もっともっと食べたい」と思っていただけるような食事をひとつでも多く見つけたいです。他施設の栄養士さんとも顔を合わせる機会は多いので、いろんな施設での取り組みも勉強させていただきながら自分なりに経験を深められたらと思います。厚生労働省からの食事摂取基準なども頻繁に変わることがあるので、常に最新情報をアップデートする力も欠かせません。大切な利用者様の健康や安全を守りきるためにも、これからも常に勉強する姿勢は忘れずにいたいと思います。

 

Q職場の風土や雰囲気を教えてください

A管理栄養士は二名。委託業者さんの方にも一人栄養士さんがいらして、タッグを組みながら仕事をしています。スタッフはみんな明るく、若い方からベテランまでさまざまな年齢層の方がいます。他職種の方々との関わりあいも深いので、栄養士としての知識だけでなく介護全般にまつわるさまざまな知識や理解が自然と深まる職場です。完全週休二日制で無理なく働けていますし、わからないことがあれば誰にでも気軽に相談できる雰囲気があるので安心して仕事に取り組めています。

 

Q「この仕事に向いている方」「一緒に働きたいと思う方」を教えて下さい

A人と関わることが好き、人とコミュニケーションを取ることを楽しめる方は誰でも向いている仕事だと思います。介護の現場が初めてという方も、新人研修や教育体制といった学ぶ場が手厚く用意されている職場なので安心して業務に取り組めますよ。

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